1976 卒業制作展ー3

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紙とインクは当初ブレダン紙とサクラの版画用インクを使っていた。その後の講義などでアルシュ紙とシャルボネのインクを使うようになり、学生時代はその組み合わせで制作していた。このアルシュ紙との出会いがその後の水彩画の仕事に続くなどとは思いもよらないのだが。
卒業制作時に限らずプレハブの版画室が学生生活のほとんどであり、アパートへは寝るとき帰るだけのような生活だった。版画室の学生に限らず大学のアトリエで制作している学生は皆ほぼ同じような生活だった。版画室ではカセットテープで音楽をかけながら作業していた。ビートルズ小椋佳のテープがよくかかっていて、作品のタイトルにビートルズの曲のタイトルそのままのものもあって、その影響をもろに受けていたようです。アトリエや版画室で過ごした日々はほんとうに楽しく懐かしい思い出で、深夜まで絶えず学生が出入りする不夜城のようなアトリエは自由な大学の象徴のようなものでした。