1974 現代版画二人展

 
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現代版画二人展
戸村茂樹・田村晴樹
1974年11月23日ー12月1日
八戸彩画堂画廊
 

 

大学3年の秋、戸村さんから八戸で二人展をやらないかと誘われた。それまでが小さな作品ばかりだったので、会場を埋める大きさと点数を何とかしようと苦肉の策で多色刷りの木版画を量産することにした。 戸村さんの作品と並べるのは申し訳ないような気がしたが、その時はそれが精一杯だったと思う。

会期中、大学の先輩や同級生、親類縁者など地元の方にもたくさん来ていただいた。前川先生にも来ていただき、見てもらったのは本当にうれしかった。

 


45年前、すべてが始まろうとしている頃の、不安と少しばかりの期待が入り交じった時間の記憶を思い出しました。

懐かしい版画に触れて、夢中で摺っている様子ばかりでなく、あの頃の会話までよみがえります。

[ 戸村 ] 2019/2/6(水) 午後 10:06

> 戸村さん

今にして思えば、あの頃がいろんな意味でのスタートだったんでしょうね。2人展に際し、大久保景造さんが地元の新聞に「二つの樹」というような文章を書いて励ましてくれましたね。戸村さんはともかく、自分の樹は大したこともなく大樹にはなれませんでしたが、枯れずにここまでしぶとくやってこれたことで良しとしてもらいたいと思います。 
 2019/2/7(木) 午後 11:42 

> 田村晴樹さん

展覧会を取材して紹介する新聞記事は当時もありましたが、展覧会が終わってから、八戸の大久保景造さんが書いてくれたものは「展覧会評」と言っていいものでした。学生である二人の作品をていねいに分析して、具体的なことばにしてくれた大久保さんの文章は、私たちに作家という意識を持たせてくれた、最初の「批評」だった気がします。

[ 戸村 ] 2019/2/9(土) 午後 6:07